元警視庁刑事・犯罪社会学者北芝健のニッポン防犯生活術
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分類: | 本
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発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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参考価格: | ¥ 980 (消費税込)
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暴力団とは接点を持たないこと 市民が巻き込まれる可能性のある犯罪を網羅した本書であるが、迫力があるのは暴力団に関する記述である。刑事警察・公安警察の捜査に従事し、組織犯罪に立ち向かった著者ならではの内容である。暴力団の怖いところは一度でも介入を許してしまうと、どこまでも追い回し、骨の髄までしゃぶられることにある。そのため、著者は「そもそも暴力団とは接点を持たないこと」と主張する(23ページ)。
私もマンション購入トラブルで、地上げをしていたブローカーから圧力をかけられた経験がある。記者はブローカーを相手にせず、東急不動産に対して内容証明郵便を送付してブローカーの活動の停止を要求した。
暴力団は少しでも弱みや妥協的な姿勢を見せれば、そこから一気に入り込んでくる。毅然(きぜん)とした対応を求める本書の主張は私の経験からも納得できる。犯罪者の性向まで考慮して防衛策を紹介する本書は安全な生活を送るために参考になる一冊である。
購入する価値あり 北芝氏の本は警察組織の裏話が興味深く何冊か読んであるが結構面白い(ただ、誤字の多さが少し気になる)。
本書はあまり売れていないが、実は中々良い本である。
一般人がまきこまれやすい犯罪のほぼ全てを防衛策を交えて丁寧に解説してあるほか、高齢者が騙される犯罪等カテゴリー分けしており、故郷を離れた方は是非親にも教えてあげて欲しい。
後半部に最近増えているインターネットや携帯を使った犯罪も網羅されているが、騙す側からすれば防衛策のさらに上をいく騙しのテクニックを生み出す(緻密化)ことから、常に警戒は必要であるが携帯やパソコンが容易に犯罪の入り口になるということだけでも知っておくべきであろう。
僅か1000円足らずの本なので、妻にも読ませ子供にも言い聞かせることで防犯意識を持つことができれば安い買い物である。
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